5月29日、日本代表の久保建英が所属するレアル・ソシエダが東京ヴェルディと親善試合を行った。
国立競技場では4万人以上の観客が訪れ、スペインの強豪クラブとの一戦を観戦した。
結果は2-0でソシエダが勝利した。フルメンバーではなかったソシエダだが久保建英は先発出場し、後半3分までプレーした。
ヴェルディもシーズン中ということもあり、主力は出場せずに終盤にはユース選手の出場もあった。
全体的にはレアルソシエダペースだったと言える試合だったが、ヴェルディもいくつかチャンスがあり、主導権を握る時間帯は少なからずあった。
現在、東京ヴェルディはJリーグ12位と昇格チームとしては善戦しており、シーズン中に行われた今回の試合も選手にとって非常に良い経験になったのではないだろうか。
そんなヴェルディの選手達が肌で感じたレアルソシエダについてのコメントをまとめた。
山見大登(FW)
「最初の20分くらいは、ずっと相手の選手にボールを持たれていて、すごくしんどかったです。ただ個人的には右に行ってからある程度いい形でプレーできたかなと思います。」
「(相手DFとのマッチアップについて)うまく背後を取れれば、行けるなという思いもありましたし、もう少し味方が自分の動きのところを見てくれていれば、チャンスは増えたかなと思いました。相手の前に入ることはできていたと思います。」
「(ソシエダについて)やはりワンツーとかで崩されるシーンがうまかったなと思います。真ん中でやっていた15番の選手(ウルコゴンザレス)と23番の選手(ブライスメンデス)はうまいなと思いました。」
河村慶人(FW)
「ボールを持った時に、自分の間合いで仕掛けられるなと思いました。ただ、Jリーグでやっている時とは違う足の伸び方などもあったので、このタイミングでクロスを上げれば通るかなと思ってあげても、やっぱりちょっと足が伸びてきてブロックされる場面がありました。そこは世界の対応だなと思いました。」
「前半はやはり相手も相手なので、スピードの差はありますし、そこに慣れるまで時間がかかったかともいます。ただ、前半の途中からそのスピードにも慣れて、そのまま後半にいい流れを持っていけたと思います。チームとしても僕含めて他の人たちも手応えはあったと思います。」
山本 丈偉(MF)
「やはり相手のクオリティが高かったというところと、相手のボランチの選手はすごく学ぶべきものがあって、相手を剥がす力だったり、運ぶ力のところは、自分自身見て一緒に戦って勉強になりました。そういう選手に自分もなっていかないといけないと感じました。
ボールの置きどころや相手に触らせない手の使い方、ボールの隠し方などは巧かったですし、ドリブルのキレもいつも感じないようなキレでしたし、今まで経験したことがなかったような巧さでした。」
熊取谷一星(MF)
「単純にボールを取られないし、止める、蹴るの技術が高いなと感じました。守備をするなかで、自分の一つひとつのポジショニングをこだわっていかないといけないなと思いました」
「ポジションを取る速さ、止めてから蹴る速さ、判断のところがワンランク速い」
新井悠太(MF)
「(久保建英について)タッチが細かかったり、なかなか間合いに踏み込めないシーンがあったし、ポジショニングなど細かな技術が高いなと感じました。状況が悪い時は間合いを掴みながらという感じではあったけど、上下に揺さぶられてなかなか足を出せなかった」
「(試合全体を通して)フィニッシュなど、一つひとつの精度で差が生まれたかなと思います」
城福浩 監督
「(メンバーやコンディションが)万全でこれないのはわかっていましたが、それでもやはりポジショナルなプレーというものはフィロソフィとして共有されているのだなと思いました。
我々のプレスの行き方が甘ければそこを簡単にかわしてくるという意味では、彼らが持っているベースの基本技術というか、その高さを感じられましたし、
後から代わった選手の差、特にラストの何枚かを代えた向こうの選手と、我々とでは大きな差があるので、こういうところの底上げも、やはりソシエダはしっかりとボトムアップしているのだなと感じました。」
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